十数年前、高校生の夏頃、友達の家に泊まりに行った時に部屋に転がっていた漫画。
ノンストップで読み終えた頃には、日が昇り出していて、初めての徹夜となりました。
恋愛ものなのに、戦争が絡み付くストーリー。しかも彼女は兵器。
恋愛部分でキュンとするよりも戦争で身近な人が無情にも亡くなっていくことにものすごいショックを受けました。漫画なので当然ありえない話、だけどありそうなリアリティを感じ、でも怖いもの見たさで結局最後まで読みました。高校二年生。夢見半分な僕には戦争という大きすぎるテーマと恋愛という身近すぎるテーマの合わせ技に混乱。でもその時の衝撃は今になって、連絡を取ることもなくなったあの時の懐かしい友達と、読み終えた後の夏の朝陽のあの暑さを、思い出させてくれました。
あーしんみりー!笑
久しぶりに当時好きだった漫画を読みなおしてみると、漫画自体の懐かしさもさることながら、その当時の友達との思い出や風景を思い出し、ノスタルジックな雰囲気になってしまいます。
その友達の家に入り浸ったこと、冬にみんなでこたつに入って快楽天や守って守護月天やわけわかんない少女マンガを読んだこと、部活をさぼったこと、夜遅く出歩いておまわりさんに注意されたこと、公園や竹林、チャリンコ、物産まつり、忍者…
なんかぼんやりしていて鮮明には思い出せなくなってしまったけど、忘れたくない思い出です。
最終兵器彼女を読んだら、あの時の友達と会いたくなりました。
思い出想起装置な『最終兵器彼女』でした。