『容疑者Xの献身』 監督:西谷弘
先日テレビで流れているのをなんとなく観ましたが、予想外に面白かったです。
おもしろさの要素はたくさんあると思いますが、何よりも堤真一の演技力に尽きる、彼の一人舞台、そんな印象でした。
日本を代表する映画監督の、日本を代表する映画といえば、まずこれが挙がるのではないかと思います。そんなことを言っておきながら、初めて観ました。
人間活劇であり、アクション、エンタメ性も高く、間違いなく日本最高峰の映画だなーと思いました。文句をつけることができる人はまずいないと思います。
黒澤監督と脚本家の方が練りに練ったストーリー。缶詰め状態で二人でアイデアをプレゼンし合って面白い方を取り入れるという方法で作られたそうです。
俳優陣はやはり三船敏郎さんに目が行ってしまいます。野性味あふれる表情や出で立ち、子供たちに見せるおどけた仕草、戦に臨む姿勢、滲み出る男らしさは惚れ惚れします。
『タクシードライバー』 監督:マーティン・スコセッシ
アメリカンニューシネマの最後期の作品。
学生時代に観て以来2回目。当時に比べ新たに印象としてに残ったのはカメラワークでした。とくにドライブシーンのカットは凝っているなーと改めて感じました。
最後の銃撃シーンの印象が強すぎてトラヴィスは死んだものと思ってましたが、生きてました(´・ω・`)
ベッツィーと再会した時のトラヴィスの気持ちはどんなんだったんでしょう。
拒否的とも見える無関心さで去っていくあの感じ…狂気は薄まったのかより濃くなったのか。的確な表現が見当たらず、ありきたりですがカッコイイです。
タクシードライバー