『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』 監督:ガイ・リッチー
同監督作品の『スナッチ』と同様、三つ巴戦の絡みが非常に楽しい映画でした。
またこんな絡み合ったのが気持ちよく解けていくような作品を撮ってほしいです。
『アメリカン・スナイパー』 監督:クリント・イーストウッド
当然ながら、アメリカにスポットが当たっているため、アメリカ人ほど入り込んで観ることはできなかったように思います。
戦争を通して描く人間ドラマは、観る人の国籍や年代などの背景によって受け取り方が異なるはずです。以前見た中国の映画『鬼が来た!』は、中国人と日本人の物語であるため、心にグサリときました。万国共通で感想が全く同じな映画は無いですもんね。
原作・映画ともにみました。
原作はとにかく文章が読みやすい。そして黒い家やクリムゾンの迷宮などのように、読んでてハラハラさせるようなエンタメ性がすごく高いと思います。
映画は批判的な意見が多い印象です。僕も映画より原作のほうが楽しめましたが、批判はナンセンスかとも思います。
三池監督は信条として依頼された仕事は極力引き受けられる方のようで、監督された実写化作品はかなり多いようです。ですので原作に愛着がある方には嫌われがちだとは思いますが、どんな作品でも物語をうまくまとめて約2時間の映像に収められているのはすごいと思います。批判されるべきは企画もとのほうな気がします。さすがに原作にあるような生徒一人一人の心情や蓮実の心理を表現するには2時間じゃおさまりそうにないです。
でも、やっぱり映画は実写化ばかりじゃなくて、オリジナル作品をたくさん作ってもらいたいとも思います。
実写化の方が採算がとれてしまう現状がどうにか変わってほしいです。