『シュタインズ・ゲート』
設定・ストーリーともにすごく練られていてとにかくすごい。過去改変や並行世界など同じお題を与えられても、これ以上の作品はできないんじゃないかというくらい面白かったです。
『まほろ駅前多田便利軒』 三浦しをん
映画、ドラマをみて最後に原作にたどり着きました。
ドラマのほのぼのした雰囲気が一番印象に残っているので、原作や映画はクールな感じがしました。事務所内の雰囲気と二人の会話が好きです。なんだかんだで優しくて暖かい。
『71フラグメンツ』 ミヒャエル・ハネケ
けっこう昔の作品ながら、現代に通じるディスコミュニケーションの問題を浮き彫りにしています。みんなそれぞれにある人生の物語が前触れもなく終わる無慈悲さが、怖くもありリアリティを感じました。閉塞感、不条理ということばがしっくりきます。
『パレード』 吉田修一
こちらも映画からの逆輸入で原作を読みました。
みんなそれぞれにストーリーがあり、人間味があるように思わせておいてからの最後の人間味のなさ。モラトリアムな今を壊さないための見せかけの人間関係を見せつけられていたようでゾクッとします。
映画から入ったのでイメージしやすかったです。また映画版を観たくなりました。
『ショーガール』 ポール・バーホーベン
ラスベガスでの栄枯盛衰の映画。
自身の誇りと信念で成り上がったのに徐々に社会や権力に飲み込まれていく様は少しさびしい気持ちがしましたが、最後にはスッキリとした表情のノエミ(エリザベス・バークレー)を見てホッとしました。
『明日、君がいない』 ミュラル・K・タルリ
とある生徒が亡くなるところから始まり、それ以前の時間に遡って物語が進みます。みんなそれぞれ人との関わりの中で悩みを持っていて怪しい。でもそんな関わりすらない孤独が、もしかしたら一番悲しいのかも、と思う映画でした。
『アリス・クリードの失踪』 ジ・ブレイクソン
最近観た中では一番頭を使わずに観ることができた映画でした。
設定が面白いので、監督によって色んなストーリーに発展できそうな作品でした。
『うなぎ』 今村昌平
カンヌ映画祭パルムドール受賞作だからというわけではないですが、なぜかフランスっぽさを感じました。
主人公の人間としての再生の物語というのが主題だとは思うけど、妄想による虚像か現実かの深読みさせる演出が良かったです。静かに印象に残る映画でした。
『バートンフィンク』イーサン・コーエン&ジョエル・コーエン
これまた解釈の難しい映画でした。解釈のカギとなるシーンやアイテム、セリフはきちんと見せられますが、明確な答えは明示されず、受け取り手によって異なります。
色んなサイトを観ましたが、やはり解釈はそれぞれ。時代背景や人種、宗教、精神分析など、様々な観点からの解釈があり、僕自身の答えが出せていません。
なんとなくわかるけどハッキリは説明できない。でも絶対に監督は明確な答えを持っている。でも本編では教えてくれない笑。そんなもどかしさが悔しいけど面白くもある映画でした。
『モンスターハウス』 ギル・ケナン
いけてない男子が主人公のアニメ映画。子供と一緒に観ました。
小さな冒険×スピルバーグは楽しく観れます。
『感染』 落合正幸
普通に怖い。キャストが何気に豪華。意味不明なところもありましたが、不気味な雰囲気とビックリ箱的な怖がらせ方で、霊的なものとはまた違った楽しみ方ができる映画でした。
『天使の囀り』 貴志祐介
微グロなエンタメ作品。とても読みやすいです。
ジャンルはホラー?ですが怖くはないです。ただ、今後の生活において、しばらくは飲食に注意を払うようになります。